收藏

財布メンズ人気編集

「まずいさ」  七里も落ちついた男だ。 「しかし、土方」  用心深く間合を詰めながら、 「いまに、|旨《うま》くなる。|汝《うぬ》ら壬生浪人は時勢を知らぬ」 「うふっ」  笑った。歳三の眼だけが。 「上州、武州をうろついていた|馬糞《まぐそ》臭え剣術屋も、都にのぼれば、一人前の口をきくようだな」 「おい、歳三。馬糞臭え素姓は、お互いさまだろう」 (ちげえねえ)  歳三は、肚のなかで苦笑した。  七里の右足が大きく踏みこむや、上段から撃ちこんだ。  受けた。  手が、しびれた。  すさまじい撃ちである。  歳三は撃ち返さず、七里の剣をつばもとでおさえつつ、さらに押えこみ、一歩、二歩、押しかえした。地の利を得たい、そんなつもりである。  七里は、足払いをかけた。歳三は、きらって足をあげた。 「みな、何をしている」
表示ラベル:
404 Not Found

404 Not Found


nginx