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「札幌鐵局務ヲ命ス 大正十年六月三十日 鐵省」 「依願免本官 大正十四年四月十一日 鐵省」 「職特別賜金貳千參百四拾六圓ヲ支給ス 大正十四年四月十一日 鐵省」 「金百七拾圓 右職務勉勵ニ付賞與ス 大正十四年四月十一日 鐵省」……  資料館を出ると、ファンや一般観光客の視線をあびながら、「義経」と「静」がならんで日光浴をしている。これほど性別不明の夫婦もあるまいが、仲よく寄りそっているのを見ると、「ご対面」という、やや演出過剰なことばが、不自然でない気もしてきた。やはり一〇〇年の重みなのであろうか。    陸羽東線と芭蕉  前方に明るみがさし、峠に着いた。着いた、というのは運転手が勝手に車を停めたからである。あまりいい気持ではないが、わざわざ旧道をたどって来たからには、峠で一憩しないわけにはいかない。  さして気はすすまないが、車の外へ出てみると、当然ながら森閑としている。「高山森々として一鳥声きかず」である。  ここにも「奥の細道探勝路」の標識があり、尾根伝いに登る小径《こみち》が見える。 「ここを行けば峠の地蔵がありますよ」と、運転手が小径を指さす。 『おくのほそ道』をたどると言って来ながら、車に乗ってばかりいて、なんだか芭蕉たちに申しわけないような気がしていたので、その小径を歩いて行った。運転手も私のあとからついてくる。なぜ前に立って歩かないのだろうと思う。  落葉を踏む二人の足音のほかには物音が何もしない山刀伐峠であった。  峠を無事に越えて最上の庄に出た芭蕉は、こう書いている。 「かの案内せしおのこの云《いふ》やう、『此みち必不用《かならずぶよう》の事有。恙《つつが》なうをくりまい《〈ママ〉》らせて仕合《しあはせ》したり』と、よろこびてわかれぬ。跡に聞《きき》てさへ胸とゞろくのみ也」  山刀伐峠越えで疲れたのか、芭蕉は尾花沢で十日も泊っている。私は奥羽本線の特急「つばさ」でその日のうちに東京まで帰ってきた。
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