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コーチ長財 布新 作編集

今のは地面にたたきつけられた音だろうか。 俺は、 あまりのことにあっけに取られて声も出ない。 翡翠って、ここまでヤル人間だったっけか。 もしかしたら俺は、物事の上っ面だけしか見えていなかったのかもしれない。 これからは翡翠に対する認識をちょっと改めよう。 黒い粉末の正体は胡椒だった。 どうやら翡翠仕様というのは本気らしい。 箒の先に満遍なくまぶしてあったようだ。 何でわかったかというと、あの後さわやかな夏風が部屋を通り抜け、その牙の向きを変えた胡椒が俺達に襲い掛かり、俺と翡翠はアルクェイドと同じ目にあったからだ。 どうやら微に入り細に入り念入りに細かくした胡椒だったらしく、しばらくの間部屋中を漂いつづけ、そしてしばらくの間、俺と翡翠はくしゃみに苦しまされることとなった。 「まだまだ改良の余地がありますね、これは。」 涙と鼻水で顔を赤くした翡翠は、そんなことをぽそっとつぶやいた。 頼むから改良なんてしないでくれ、そんなもん。
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